産業廃棄物収集運搬業|早めにおさえましょう!2023年度講習会

あなたが産業廃棄物収集運搬業を始めたいとき、都道府県知事などから許可を得る必要があります。

許可を取得するためには、5つの要件があるのですが、

そのうちのひとつ、

「産業廃棄物の処理に必要な知識、技能を有していること」

という要件を必ずクリアしなければなりません。

この要件をクリアするには公益財団法人が行っている講習会を受講して、受講後の簡単な試験に合格し、修了証書をもらう必要があります。

収集運搬する産業廃棄物を決めて早く許可を取りたいと思っても、この講習会を受けないことには申請ができません。

ですのでまず、何よりも先に講習会を受ける手配をしましょう。ここではその講習会について詳しく解説していきます。

この記事を読むことで、「産業廃棄物の処理に必要な知識、技能」を手に入れることができる講習会について概要を把握していただけます。ぜひご覧ください。

目次

講習会概要

受講資格

受講資格は特にありません。

学歴、国籍、実務経験などを問いませんのでどなたでも受けることができます。

ただし産廃業の許可申請の場合には、事業場の代表者または業務を行う役員が修了者であることが必要ですので、代表者か役員が優先的に受講しましょう。

講習会の種類

新型コロナウイルス感染防止対策のため、2020年より講習会の方式が変更になっています。

講義は事前に各自自宅などでオンラインで受講し、修了試験のみ試験会場で受験するという、2段階の講習会となっています。

新規だけではなく、更新の時にも受講が必要です。

区分過程期間受講料
新規産業廃棄物の収集運搬2日間30,500円
新規特別管理産業廃棄物の収集運搬3日間46,600円
更新産業廃棄物又は特別管理産業廃棄物の収集運搬1日間19,900円

いずれも、講習会の最後に試験があります。日本語の読み書きができて、講習会を寝ないでしっかり受けていれば合格できる試験ですので、ご安心ください。

修了証の有効期間

新規:5年

更新:2年(一部の政令市、都道府県では5年)

更新について

新規の時は許可取得を念頭にスケジュールを立てて講習会を受けるので問題ないと思いますが、更新時はどうしても忘れがちです。また、ややこしいのがこの更新の2年というのは講習会の修了証の効力がある期間です。産廃収集運搬業の許可の有効期限ではないのでご注意ください。
許可更新のタイミングで講習会の修了証が期間内であればOKです。
極端な例ですが、収集運搬業の許可の更新日から逆算して2年前になったら講習会をうけてしまっても大丈夫です。(あまり早くやってしまうと、受けたことを忘れてしまう危険もありますが。。)
例:許可更新日が2024年6月 → 2022年6月時点で講習会を受けてしまってもOK
許可更新日間際になって探すと、近くでやってなくて遠くまで受けに行かなければならないということもあります。

講習会の受講日をまず決めてください。

講習会は公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)が全国各地の都道府県で開催しています。

許可を受ける都道府県に関係なく、どこでも受講可能です。(感染防止対策のため、なるべく最寄りの会場での受験が推奨されています)通常、定員が早く埋まってしまう傾向にあるので許可の取得を検討されている方は早めの予約、受講をお勧めします。

下記の表に「収集運搬課程」「新規」の講習会日程をまとめました。インターネット申込受付最終日は、2日や3日間連続で開催される会場では、早い日の方を記載しています。

また、インターネット受付最終日以前に申し込み終了する場合がございます。

JWセンター講習会開催日程・空き状況検索のページでご確認ください

現在は書面による申し込みは行っておりません。インターネット申込のみです。

インターネット又は書面による申し込みができます。

書面で申し込む場合は「受講の手引(受講申込書一式)」が必要です。

この手引に講習会の概要、開催予定、申込書、振込用紙が添付されています。最寄りの都道府県産業廃棄物協会から取り寄せることができます。

また、インターネットで申込をすると、500円の割引になるのでお得です。

当日の持ち物

受講票もしくは受講決定通知兼受講票

インターネットで申し込みの方・・・受講票書面で申し込みの方・・・受講決定通知兼受講票(はがき)

筆記用具

黒鉛筆(HBまたはB)、シャープペン、プラスチック消しゴム、マーカーペン、付箋など

アンケート(任意)

昼食

会場によってはお弁当の予約販売がありますので受付機関にご確認ください。

結果発表

修了試験の結果は講習会終了後、約3週間後に受講者の勤務先に送付されます。

よくある勘違いとして、講習会の試験に合格して修了証を取得すれば産業廃棄物処理業を行えると思い込まれている場合があります。
講習会の修了証は処理業の許可証とは別物で、許可を得るために必要な書類のひとつという位置づけです。
許可を得るためには他の要件をクリアすることが必要になります。
同様に、更新講習会の修了証を取得しただけで許可自体の更新がされるわけではありません。
講習会を受けたことで、まずば第一関門クリアということになります。

もしも不合格の時は・・

万が一、合格点が取れなかった時は結果の通知と一緒に再試験の案内が送られてきます。再試験は2回まで受験できます。大丈夫です!しっかり対策すれば必ず合格できます。

なお1回あたり3,000円の再試験受験料がかかります。

産業廃棄物収集運搬業|早めにおさえましょう!2023年度講習会まとめ

いかがでしょうか。産業廃棄物収集運搬業の許可を受ける場合にはこの講習会の修了証が必須です。

講習会は日程が決まっていますので、許可をお急ぎの場合は先に申し込みを検討してください。

キャンセル待ちはできません。少し遠くでも空いている講習会に参加するという手もあります。

ここに書いたスケジュールは、新規の講習会になります。

コロナウイルスの影響で以前と受験方法が変更になっていますので、以前受けたことのある更新の方は、ご注意ください。JWセンターが出しているオンライン講習会のQ&Aはコチラです。

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