建設業許可|資格取得のチャンス!2級施工管理技士の学科試験が年2回に!

施工管理技士の資格について、どの程度ご存知ですか。

業種にもよりますが、2級施工管理技士の有資格者がいれば、一般建設業の専任技術者や主任技術者になってもらうことができます。

専任技術者には、実務経験が10年あればなることもできるのですが、新規許可申請の際にその証明資料、例えば請求書と預金通帳のセットを10年分そろえるのは大変だと思いませんか。なにしろ面倒くさいですよね。

実際に、当事務所にご相談いただくお客様の中にも、実務経験10年は余裕であるんだけど、その証明資料をそろえることができない・・・と泣く泣く申請をあきらめなければならないという方が少なからずいらっしゃいます。

一般建設業の許可取得をお考えの方!資格を取れば、建設業許可取得への道がぐっと近くなりますよ。

    • 経営業務の管理責任者の要件は満たしているのに、専任技術者になれる人がいない!
    • 実務経験10年は十分あるのに、証明資料がそろえられない!
    • 有資格者もいないし、実務経験10年ある人もいない!

などとお悩みの方、少し時間はかかりますが、結果的に許可取得への近道となるかもしれない「施工管理技士」の資格取得について、考えてみませんか。

今までは、2級施工管理技士の資格が取れる施工管理技術検定の学科試験と実地試験は年1回だけでしたが、平成30年度から6種類すべての学科試験については年2回実施されることとなりました。実地試験は変わらずに年1回の実施です。

国のほうでも、有資格者を増やしたい、という意向があるようで、資格が取りやすい環境を整えつつあります。それが今回の2級施工管理技士の学科試験年2回化へとつながっています。

ここでは、以前に比べて試験が受けやすくなった「施工管理技士」という国家資格について、改めて施工管理とは何なのか、またその資格を持っていることで何ができるのかについて見ていきたいと思います。

目次

施工管理とは

施工管理とは、建設業における工程管理、安全管理、品質管理、原価管理などの総称です。

建設工事を計画的に進め、品質の高い建物・構造物を早く、安く、安全に作るために現場を監督する仕事が施工管理です。

施工管理技術検定とは

建設現場の監理技術者や主任技術者になれる国家資格「施工管理技士」を取るための試験です。

種目は、土木、建築、管工事、電気工事、建設機械、造園の6種類で、それぞれに1級と2級があります。

2級施工管理技士の有資格者であれば主任技術者に、1級の有資格者であれば監理技術者になれます。

建設業の許可を新規に取りたい、と思った時に2級の有資格者がいれば一般建設業の専任技術者になれますし、1級の有資格者がいれば特定建設業の専任技術者になれます。

有資格者がいることで、新規許可申請のときに、実務経験10年分の膨大な書類をそろえる必要がなくなるのです。技術検定の合格証明書1枚を出せばOKなんです。

施工管理6種類のちがい

では、6種類のうちのどの資格を取ればいいのか。取る資格によって、どの業種の専任技術者や主任技術者になれるかもちがいます。それぞれのちがいは、以下の通りです。いま一度、ご確認ください。

土木施工管理 ⇒ 河川・道路・橋梁・鉄道・上下水道などの土木工事に関する施工管理を行います

建築施工管理 ⇒ 鉄筋工事や大工工事、内装仕上工事などを含む建設工事に関する施工管理を行います

管工事施工管理 ⇒ 冷房・空調・給湯設備やダクト・配管工事などの施工管理を行います

電気工事施工管理 ⇒ 電気工事を行う際の現場指導・監督を行います

建設機械施工管理 ⇒ 建設機械の施工管理を行います

造園施工管理 ⇒ 公園・遊園地などの造園工事における施工計画の作成・管理を行います

どの種類の施工管理技士がどの業種の専任技術者になれるのか

2級土木施工管理技士(土木)・・・土木、とび・土工、石、鋼構造物、舗装、しゅんせつ、水道施設

2級土木施工管理技士(鋼構造物塗装)・・・塗装

2級土木施工管理技士(薬液注入)・・・とび・土工

2級建築施工管理技士(建築)・・・建築

2級建築施工管理技士(躯体)・・・大工、とび・土工、タイル・れんが・ブロック、鋼構造物、鉄筋、

2級建築施工管理技士(仕上げ)・・・大工、左官、石、屋根、タイル・れんが・ブロック、板金、ガラス、塗装、防水、内装仕上、熱絶縁、建具

2級管工事施工管理技士・・・管

2級電気工事施工管理技士・・・電気

2級建設機械施工技士(第1種~第6種)・・・土木、とび・土工

2級造園施工管理技士・・・造園

試験のスケジュール

平成30年度2級技術検定のスケジュール

1回目の申込受付が3月、2回目の申込受付が7月となっています。

おそらく来年以降も同じようなスケジュールで行くと思いますので、受験を目指す方は準備しましょう。nn nn n

学科試験年2回化のメリットは

今までは、年に一度しか試験がなかったので、同じ日に学科と実地の両方の試験を受けるしかありませんでした。それぞれ試験対策もしなければいけないので、大変ですよね。

学科試験が年に2回になったことで、学科を先に受けておいて、合格すれば、あとは実地試験のみを受ければいいという選択もできるようになりました。学科と実地を異なる日に受けることになるので、それぞれの試験勉強も集中してすることができますね。

他に変わったところ

学科試験のみを受験するという方は、17歳以上なら学歴・実務経験がなくても受験できます。17歳以上なので、工業高校の生徒さんなんかも受験できます。学科試験だけなら、習った知識を忘れないうちに受験できるのです。

学科試験に合格すれば、実務経験を積んで受験資格が得られた後に学科試験免除で実地試験を連続して2回受験することができます。学科試験が免除となる有効期限は受験年度から12年間です。

まとめ

2級施工管理技士の有資格者が社内にいれば、専任技術者にもなってもらえるし、主任技術者にもなってもらえます。有資格者がいれば、建設業許可を取る際に集める資料が3分の1ほど減ります。

受験のために勉強をすることで、現場で仕事をする際に役立つ知識を身につけることもできるでしょう。

学科試験が年2回になったことで、受験対策もしやすくなったと思います。

うまく利用して資格を取りましょう。そして建設業許可を取りましょう。

仕事が忙しいと勉強の時間を作ることがなかなか難しいかもしれませんが、資格は一生ものです。

ぜひ、ご検討下さい。

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